生涯現役! 三鷹でやりたい仕事を楽しむ毎日

NPO法人シニアSOHO普及サロン・三鷹は、もはや“老舗”の域にあるかもしれない。「シニアの地域ビジネス参加のプラットホーム」を目的とするこの団体は、「退職したシニアが地域で何ができるのか?」という当事者による疑問から始まった。それらを共有し、やりたいことをビジネスとしてやろうとする思いがこの団体を成長させてきた。例えば、「ワーキンググループからビジネスをつくる」という特色を持つ。この「この指止まれ方式」は、自発的、積極的な活動やビジネスを促進する原動力となっている。

松浦滋男さんは200人近くいる会員の中では、どちらかというと「古参」メンバーだ。大手メーカーの技術職として働いてきたが、過労で体調を崩したことが転機となり、「生涯現役」でいることについて意識するようになった。そのためには地元に溶け込まないといけない。実は地元に溶け込むには、「ビジネス」と「ボランティア」のニ通りあり、そのスタンスを意識したほうがよいという。趣味の陶芸の仲間づくりのほか、商工会に入り地域活動の基盤を築いていった。このようにできるだけ早い時期に「片足をつっこんだ」のがよかったと分析する。また中小企業診断士をはじめ、たくさんの資格を精力的に取得してきた。

59歳で退職後は、「もある研究会」代表として自営業で活躍中だ。フリーになると24時間営業となりがちなので、曜日ごとにパターン化するなど、生活のリズムをつくるよう心がけているという。

シニアSOHO普及サロン・三鷹は、コミュニティビジネスの実践団体としても有名だ。松浦さんもパソコン教室のインストラクター、「スクールエンジェルス」で知られる学校安全推進員などの事業に参加している。独立して大変かと問うと、むしろ自分の好きな仕事をとことんやれるので、会社人間だった頃に比べ、すごく気が楽だと笑う。やりたいことがたくさんありすぎるのが悩みなのだそうだ。(文・みたかのみかた

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定年退職をし、住み慣れた街でセカンドライフを送る団塊世代が元気です。このページでは、東京TAMAタウン誌会の企画により、多摩地域で生き生きと暮らす団塊世代を中心に紹介します。