みたかに東海大学?

「みたか」といっても、JR三鷹駅の北口側は武蔵野市であることは広く知られています。武蔵野市役所の最寄駅は三鷹ですし、三鷹駅周辺住民にとっては、郵便局も図書館も武蔵野市の施設を利用した方が便利だったりします。

ところで、その武蔵野市西久保に学校法人東海大学望星学塾というところがあります。東海大学創立者である松前重義博士は逓信省の技師で、『長距離無装荷ケーブル通信方式』の研究・開発により、今日の電気通信の進歩に偉大な貢献をされました。1935年1月にこの功績を称え浅野博士奨学祝金が贈呈されました。松前博士はこの祝い金を基に、浅野博士奨学記念館を建設、つまりこの望星学塾は東海大学の母胎となる私塾だったのです。

学塾正門脇にある碑文には、「この学塾は祖国の将来は教育によって有為なる人材を世に送るにあるとの信念からデンマーク復興の父ニコライ・グルントウィの国民高等学校の教育を範として開いた青年道場である」と記されています。

現在は、東海大学の創立の精神や活動を継承した資料の収集・編纂の他、松前柔道塾、スポーツ健康教室、各種の特色ある教室を開講し、地域に根ざした生涯教育の場となっています。そうそう、現在東海大学体育学部教授である”柔道の”山下泰裕氏自らも東海大学ご出身ですね!

三鷹周辺にはたくさんの大学がありますが、まだまだ隠れた「大学」が存在しそうです。


学校法人 東海大学望星学塾 〒180-0013 東京都武蔵野市西久保1-17-1,アクセス:JR中央線三鷹駅北口下車 徒歩5分