[みたかの農業]「地産地消」「食育」「環境保全」の現地調査

関東農政局というのは、会社でいえば、農林水産省の「営業本部」的な位置付けなのでしょうか?さらに東京農政事務所となると「支社」といったニュアンス?という勝手な解釈のもと、本日「報道関係者との現地調査」に参加させていただき、実際に取材を行いました。

関東農政局東京農政事務所さんでは、過去にこうした現地調査を年に1回ずつ行っているそうですが、今回の調査地として選ばれたのが、ここ三鷹市。また、調査のテーマは、いただいた案内によると、下記のように書かれていました。

>> 都市農業の振興策として関心の高い「地産地消」「食育(学校給食)」「環境保全」について、特にこれらを連携させて行っている先進的な取組みの現状と課題について調査する。<<

さて、そのレポートを印象の薄れぬうちにお伝えしておきましょう。しかしながらあまりに盛りだくさんのみたかの農業の魅力を調査してきましたので、今回は27号のヘルシーカフェも書いた南浦小学校の学校農園とコメコメ大作戦、そして給食の話題から。

10時に三鷹駅北口に集合し、大型バスで南浦小学校へと向かいました。あいにくのお天気でしたが、学校ミニ水田の田植えの模様を見学することができました。田植えをするのは5年生。今3クラスあるのだそうですが、1クラスずつ順にレインコートを着込んで裸足でこどもたちがぱたぱたと走ってきて、プール脇に設置されたどろんこの水田に入って足をどろんこにして、とっても楽しそうに苗を植えてました。

続いては、学校の敷地のすぐ隣にある学校農園のキャベツの収穫の見学です。こちらは3年生の番で、農園に向かう前に農園主の方にキャベツについての講義をしてもらい、ユニークな質問に農園主の方が困ってしまう場面がとてもほほえましかったです。雨脚がひどくなっていたので、こどもたちは畑の脇でキャベツの収穫を見て、一人1個ずつのキャベツをもらってうれしそうでした。「どうやって食べるの?」と聞いたら、「ロールキャベツ!」という元気な答えが返ってきました。おかあさんもお料理の手を抜くことできないですね!

そのあとは一番の楽しみである給食!1月に伺ったときはご飯給食でなかったのですが、今日は待望の「ご飯給食」でした!鶏そぼろ枝豆ごはん、かきあげ、キャベツの即席漬け、味噌汁という献立で、かきあげのズッキーニ、玉ネギなどは三鷹市内産でした。ひとつひとつの素材を噛みしめながらいただきました。3年生のクラスに行って、食べているところを見学もさせていただきましたが、料理を残しているこどもが少ないことが印象に残りました。

南浦小学校は2006年から三鷹市の「食育モデル校」になってさまざまな取組みを展開しているところです。いろんなエピソードもあります。今日は小学校だけでなく、市の関係者の方、JA東京むさし三鷹地区青壮年部の方、そして学校農園の農園主の方など、さまざまな方が一同に会していたので、つくづくみんなの力を合わせて、こういった先駆的な取組みが可能になっていることを改めて感じました。(つづく)