団塊世代の理論と実践リーダー

昭和22年から3年間のベビーブーマー堺屋太一氏が「団塊世代」と名づけた。この塊が、年齢と共に移動するごとに、社会現象を起こしてきた。栗田充治氏は、昭和22年生まれで、まさに「自分たち世代の問題」である。

武蔵野市での市民会議「団塊世代の主張」で、委員長としてまとめ上げた報告書「団塊力」(2004年5月) は、「数年後にリタイアする団塊世代のキャリアと活力を、地域社会のさまざまな課題の解決やまちづくりに効果的に生かす仕組みを作ることに失敗した自治体は衰退する、という予感を抱きながら、まずは、自分たちのリタイア後の生活を、いかにして心身共に健康で颯爽と有意義に送るか、そのためには、どんな社会的な仕掛けが必要かについて話し合った内容」で、4プランを提案。

  1. カムバック武蔵野計画/「地域発見」
  2. 地域活性化計画/なじみの人・地域での「尊厳ある生活」を!
  3. 団塊力活用計画/生活を楽しむ仕事へ
  4. DANKAIプロジェクトを立ち上げよう!/市民提案の事業や活動アイデアを、行政や企業、メディアなどにつなぐ事業化活動を「DANKAIプロジェクト」と呼び、アクティブな市民各団体共通のプラットホームを構築する。

この報告書は、「多摩地域における新たな働く機会と場の創造〜団塊の世代を対象に〜」(自治調査会報告書2006年3月栗田座長) や、今年2月に開催されたシンポジューム「多摩発・共に団塊の世代を考える」(栗田氏もパネリスト) につながっている。

武蔵野市の市民会議メンバーは、予定通りDANKAIプロジェクト(栗田代表理事)を2004年10月に発足。「団塊力博覧会」(2005/03/06)、「マスターズ武蔵野市民フォーラム」(2007/03/25) などを開催、さらに2005年9月設立の「武蔵野市NPO・市民活動ネットワーク」(栗田代表理事) は、今年9月に武蔵野市が市役所内に開設した、市民団体の活動拠点として期待されている「市民協働サロン」の管理運営を委託された。(文・週刊きちじょうじ)

TEL 0422-36-7326
Eメール dankai@gakushikai.jp



定年退職をし、住み慣れた街でセカンドライフを送る団塊世代が元気です。このページでは、東京TAMAタウン誌会の企画により、多摩地域で生き生きと暮らす団塊世代を中心に紹介します。